■ vacation コマンドによる電子メールの自動返信の方法
vacation コマンドによって、電子メールの自動返信を行なうことが出来ます。
ミスティーネットのアドレスに来たメールに対して、定型文書を返信することが出来ます。
※.forward での設定を間違えると、正常にメールが返信されない場合があります。設定の記述に際しては十分注意してご利用ください |
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ここでは代表的な使用方法についてご紹介いたしております。詳細に関しましては各種専門書籍および、ウェブページ等をご覧ください。
Vacation機能の詳細は、TELNETでログインして「%man vacation」 を入力すると、英語のマニュアルが表示されます。
■.vacation.msg ファイルの作成
返信するメッセージファイルを作成します。
以下は windowsの「メモ帳」で .vacation.msg ファイルを作成して、「DOS」によりFTP転送を行なう例を紹介します。
「MAC」や「UNIX」など異なる環境の方も、ご自身の環境に照らし合わせて参考にして下さい。
(設定例のアドレス)
○ミスティーネットのアドレス |
・・・id@misty.ne.jp |
○アカウント名 |
・・・id |
まず「メモ帳」を起動します。
「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」をクリックします。
「.vacation.msg」ファイルは下記のように書きます。
Subject: I am on vacation
From: id@misty.ne.jp
X-Delivered-By-The-Graces-Of:The vacation program
Precedence:bulk
ミスティ 花子は、休暇で旅行に出かけております。
id@misty.ne.jp 宛のメールは、8月31日まで読むことができません。
非常時の連絡は、0120-xxx-xxxxまでお願いいたします。
ミスティ大学 ミスティ 花子
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「Subject」には、返信メールの件名を、
「From」には、ミスティーネットでの自分のアドレスを入れてください。
「X-Delivered-By-The-Graces-Of」と「Precedence」は、例と同じものを入力してください。
以下は、返信メッセージとなります。
上記を保存します。
「ファイル」→「名前をつけて保存」をクリックし、ファイル名を「vacation.txt」とし、
Cドライブ→Windows→tempに保存します。
■.forward ファイル(設定ファイル)の作成
返信メッセージ(.vacation.msgファイル)を作成したら、次は「.forward」ファイル(設定ファイル)を作成します。
同様に「メモ帳」を起動し、以下のように入力します。
\アカウントID,"|/usr/bin/vacation アカウントID"
↑ \アカウント名,"|/usr/bin/vacation アカウント名"
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「\」はバックスラッシュです。(windowsでは円マークに表示されます。)
キーボードのバックスラッシュキーで入力してください
上記を保存します。
「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックし、ファイル名を「forward.txt」とし、
Cドライブ→Windows→tempに保存します。
■メッセージファイルと設定ファイルの転送
作成したメッセージファイルと設定ファイルをサーバに転送します。
MS-DOSプロンプトを起動します。
「スタート」→「プログラム」→「MS-DOS プロンプト」をクリックします。
MS-DOSプロンプトが起動したら、以下の手順で転送します。
C:\WINDOWS>cd temp ←ディレクトリを移動します。
C:\WINDOWS\TEMP>ftp www.**.misty.ne.jp ←サーバに接続します。
Connected to www.**.misty.ne.jp.
220 **.misty.ne.jp FTP server (Version 6.00LS) ready.
User (www.**.misty.ne.jp:(none)):id ←アカウント名を入力
331 Password required for id.
Password: ←パスワードを入力(表示されない)
230 User id logged in, access restrictions apply.
ftp>put vacation.txt .vacation.msg ←設定ファイルを転送します。
200 PORT command successful.
150 Opening ASCII mode data connection for '.vacation.msg'.
226 Transfer complete.
ftp: 246 bytes sent in 0.00Seconds 246000.00Kbytes/sec.
ftp>put forward.txt .forward ←forward.txt を .forward に変更して送信
200 PORT command successful.
150 Opening ASCII mode data connection for '.forward'.
226 Transfer complete.
ftp: 13800 bytes sent in 1.04Seconds 13.27Kbytes/sec.
ftp>bye ←接続を終了します
221 Goodbye.
C:\WINDOWS\TEMP>exit ←MS-DOSプロンプトを閉じます。
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正常にファイルが転送できたら、実際にメールを送ってテストを行なってください。
返信メールが返ってきたら設定は成功です。
* 注意 *
一度、自動返信した相手に対しては1週間の間は通知しません。
「アカウントID,"|/usr/bin/vacation -r 1 アカウントID"」とすると、1日後には通知を開始します。しかしながら、すべてのメール
に対して自動返信するのは危険です。なぜなら、相手も自動返信を行っていると、永遠にメールのやりとりが続くことになるから
です。
しかし、このままでは2回目のテストができないので、テストの際には毎回telnet上で「vacation -i」コマンドを入力して、データベースの初期化を行ってください。
「You have new mail.」と表示されれば、初期化は成功です。
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■メールの自動返信を停止する
自動返信を停止したい場合は、 .forward ファイルを削除するか、名前を変更します。
ファイルを削除する場合は、TELNETでログインして下記のようにコマンドを入力します。
% rm .forward ←ファイルの削除コマンドを入力します。
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ファイル名を変更する場合は、TELNETでログインして下記のようにコマンドを入力します。
% mv .forward .forward.org ←ファイル名を「.forward.org」に変更します。
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ファイル名を変更しておけば、もう一度自動返信を設定したい場合 .forward.orgファイルを元の
.forwardファイルに戻すだけで設定を行なえます。
■自動返信の仕組み
メールのヘッダにある"To:"と"Cc:"行に自分のメールアカウントがある場合に自動返信されます。そのため、メーリングリストやDMのようなメールに対しては自動返信は行われません。
安心してご利用ください。
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